先日5/10(日)に実施されました「医学部合格判定模試」通称:マンスリーテスト(MT)の各科目からの講評が届きました!
医学部合格判定模試(マンスリーテスト)とは?
マンスリーテスト(MT)とは名前の通り、現時点での実力で医学部入試を受けた場合の自身の立ち位置を測る模試となっており、世間一般的なマーク模試や記述模試とは一線を画すものとなっています。
◆返却スピードが他の模試と比べて3倍以上!
世間一般的な模試は返却までに約30日ほどかかりますが、医学部合格判定模試(MT)はその3倍のスピード、10日で成績表と一緒に返却されます!いち早く復習に回ることができるよう最速でお届けします!
◆時間配分力・試験体力をつける!
医学部合格判定模試(MT)は実際の医学部入試と同じ時間で行われます。小論文まで含めると約6時間の試験となります。後半になれば体力が無くなっていき集中力がなくなることもしばしば。MTで本番を想定した時間配分力を養い、本番に耐えうる体力を毎月実施できるのは代官山MEDICALだけです!
各科目の講評
それでは第2回医学部合格判定模試の各科目からの講評をお伝えします。
◆英語
大問1
自閉症に関するテレビニュース番組のスクリプトを題材にした総合問題。北里の長文では頻繁にみられるように、文脈理解のみならず文法語法の知識も試されている。本文中の語句では難解な語が多いわけではないので読みやすかった。autism、advocate(ターゲット1900:1110)は注にあるが覚えておくべき語。synthesize (words)「(言葉)を合成する」(同:1868)、devastating「壊滅的な」(同:P486)も要暗記。mentally retarded「知的障害がある」は文脈判断可能。この語句はintellectually disabledであれば分かりやすいが、retard「遅らせる」という語はやや難しかった。比ゆ的なempty shellや熟語のwrite offなども確認しておきたい。
大問2
認知予備力をテーマにした愛知医科の読解問題。最後にこの問題に取りかかる場合には15分は欲しいこところ。記述F~Jの語の補充問題は問題形式的にも正答率が低かったようである。動詞の語形変化を伴う空所補充は、今後も課題と感じるであろうが、そもそも一文の構造の分析が出来ているか、動詞の語法は確認しているか、日々の練習で取り組んでいなければ間違えてしまうのは当然である。
大問3
東海の和訳問題。等位関係(英語構文第2講)、関係詞など英語構文でもテーマとなっている基礎的な力が総合的に試されていた。theyの訳出に関しては、普段の解釈の際に意識して訳出することを心掛ける。こちらも普段から代名詞の対象を考え、マンツーマンの授業などでは講師から問われる前に指摘できるように。
大問4 / 大問6
獨協医科の整序作文と空所補充問題。出題されている表現を確認してみると、be said to have done / spend time doing / might as well A as B / a time will come when / The more…, the more~ / keep A from B / leave for / be involved in / regret to do / inform O thatという具合に見慣れたものが多かった。将来的には整序作文は10問15分で、空所補充は10問5分で満点を取りたい。獨協医科の文法問題はよい練習なるので、知識確認、定着のために時折触れておきたい。
大問5
東邦の文法語法の誤文訂正。「一つづきの文章」ということではあるが内容理解はほぼ要求されていない。ただしNo Errorが入っていることで、あいまいな文法語法の力ではそちらに引っ張られてしまう。週2回の文法語法①②、そして夜間学習での講義内容を理解する。問題集でアウトプットして、正解の答えのみならず誤りの選択肢にも目を向けておく。WTのためだけの演習にならないように注意すること。
◆数学
数学科のマンスリーテストでは,原則過去問そのままではなく,過去の私立医学部で出題された重要テーマの類題を作成して実施しています。
今回は
大問1:杏林大学2007大問4+岩手医科大学2025年大問1
大問2:岩手医科大学2022年大問1
大問3:岩手医科大学2025年大問2・埼玉医科大学2021年前期大問3・
久留米大学2023年前期大問4
の問題を参考およびイメージして作成しました。
今回の場合,数学で稼ぎたい場合は85点以上,数学が苦手な場合でも55点以上が目標です。また,得点が60点前後の方で,大問3の得点が他の大問よりかなり低いor大問3の得点が他の大問より高い場合は注意が必要です。
大問3がほぼ点数がない場合は図形が弱いですので対策が必要になります。数学科講師に相談しましょう。一方,大問3で得点を稼いでいる場合は,かなり危ない点の取り方になっている可能性が高いです。見かけの点数がよくても,このままだと失速する可能性が高いですので注意をしてください。
以下各大問についての講評です。
大問1 (完答が目標)
問2:絶対値を含む関数は,絶対値の中身の正負で場合分けするのが基本です。
問3:極値は微分可能とは独立して定義されます。本問の場合極値は4個になることに注意が必要です。後半については計算ミスさえしなければ完答可能かと思います。
大問2(問3までは完答が目標)
問1:ウの部分で周期性またはmodを利用するのは基本事項です。小問集合でよく出題されます。
問3:素因数分解の部分は,普通に指数法則で計算するだけです。
問4:循環小数は大丈夫でしょうか。本問は意図的に333としたので,3個刻みで考えれば問題なく解けます。上位校を志望する場合は一般にnで与えられたとしても,自分で場合分けして解答できるようにしましょう。
大問3(問1が乗り越えられれば問3まで完答可能)
問1:相似であることに気が付かないとAPだけしか答えが出ないかと思います。本問で問われている図は非常に有名であり,国際医療福祉大学2019年大問1(C) ,獨協医科大学2021年大問3などで出題されています。いずれも図形と方程式での出題ですが,本問のように平面図形の問題として出題される可能性
問2・問3:問1が解けていれば完答可能です。
問4・問5:誘導が親切ですが,解くのがゆっくりだと終わらないかと思います。
◆化学
第1問 「過酸化水素の分解の反応の速さ」
こちらは未修範囲からの出題であった。しかし,「過酸化水素の分解反応」は頻出テーマであり,昨年度までに化学をしっかり勉強してきた生徒はある程度できたのではないか。全体像がつかめない生徒でも,知識問題や水上置換の計算問題だけでも得点したい。
第2問 「硫酸銅(Ⅱ)五水和物の熱分解と溶解度」
問1,2は溶解度の計算が出題された。硫酸銅(Ⅱ)五水和物の溶解度の問題をきちんとやっていた生徒は2問とも正解できたのではないか。計算ミスならまだしも,立式すらできていないorこの手の問題を飛ばしてしまう生徒は普段の勉強に問題あり。問3は硫酸銅(Ⅱ)五水和物からの質量減少の割合から,銅の化合物の式量を計算し,物質を推定できたかがポイント。解き直しをしておこう。
第3問 「元素の周期律と化学結合」
この大問が最も得点を取りやすかった。配点も20点分ある。主にPart2で学んだ内容の基礎ができているかを確認した。ただ,問4の該当する物質をすべて選ぶ問題は私立医学部では出やすい形式になるので、入試本番に対応できるように,日々の学習から物質に関する知識を深めておこう。
第4問 「炭化水素の燃焼実験による構造推定」
「C4H8の分子式をもつ炭化水素」は定番で,Part 3や夜間で扱っているので全員満点かと思いきや,「気体定数の値8.31×103のところを8.3×103で計算してしまう」,「組成式を聞かれているところを分子式を答えてしまう」,「異性体の数を聞かれているところを構造異性体を答えてしまう(立体異性体を区別していない)」という誤りが散見された。普段のテキストの問題演習からきちんと条件を読む訓練を十分にしたい。
第5問 「硫黄単体とその化合物の性質」
硫黄の同素体と,硫化水素と過酸化水素の反応を問われた。硫化水素と過酸化水素の反応の化学反応式は暗記ではないので,自分で電子e-を含むイオン反応式から作る必要がある。酸化還元はPart 2の未修分野であるが,さきどり課題でやっているはずである。
第6問 「正誤問題」
無機物質・高分子化合物などから知識を出題した。MTや医学部入試で高得点を取りたいならここを得点源にしたい。
Highなら70点以上,Staなら55点以上,Basicなら45点以上は取りたい。
今回奮わなかった生徒は,得点が思うように取れなかった原因を化学科の先生と話し,次のMTまでにやるべきことを決めよう。
◆生物
今回のMTは、平均点52.6点、標準偏差17.38という結果となった。全体としては、基本事項を中心に構成した比較的取り組みやすい問題であり、「知識を正しく整理できているか」「基本問題を確実に得点できるか」を確認する内容であった。一方で、標準偏差が17.38と比較的大きく、同じテストであっても得点差が大きく開いたことが分かる。生物は、理解不足の単元を放置するとその後の分野にも影響しやすい科目である。今回のMTで苦戦した生徒は、まずは授業で扱っている単元を正確に理解すること、すなわちWTで満点を取れるレベルまで知識の精度を高めてほしい。
【大問別講評】
大問1
『細胞・代謝』分野から、呼吸の反応と細胞内共生説をテーマに出題した。特に初学者や現役生にとっては、この大問の得点が重要である。この分野は今後の生物学習の土台となる内容である。目標としては8割程度の得点を目指してほしい。
大問2
『遺伝情報・進化』分野から、遺伝子突然変異と遺伝子頻度に関する問題を出題した。知識問題だけでなく、集団中の対立遺伝子頻度を扱う計算問題も含まれており、理解の正確さが求められる大問であった。この分野は、単に公式を覚えるだけでは対応できない。「なぜそのような変化が起こるのか」を説明できるレベルまで理解を深めることが重要である。
大問3
『植物の環境応答』分野から、オーキシンの働きをテーマに出題した。植物分野は苦手意識を持つ生徒も多いが、医学部入試でも出題されるので注意しよう。
大問4
『生態系』分野から、バイオームに関する問題を出題した。基本的な知識問題が中心であり、教科書レベルの内容を整理できているかを確認する大問であった。
今回のMTは、既習者にとっては全体的に得点しやすい内容であった。そのため、既習範囲については最低でも6割程度は得点しておきたい。重要なのは、「何点だったか」だけではなく、「なぜ間違えたか」を分析することである。同じような問題が次に出題された際に、確実に正解できる状態まで復習を徹底してほしい。一方で、現時点で点数が取れていない生徒も悲観する必要はない。大切なのは、今回の結果を通して自分の課題を把握し、今後の学習につなげることである。MTは単なる順位付けではなく、「自分に足りないものを発見する場」であるという意識を持って取り組んでほしい。
◆物理
大問1
小球の斜方投射について出題しました。小球の運動を水平方向と鉛直方向に分けて考え,小球の描く放物線の最高点の高さや水平到達距離などの基本問題(1)~(4)は確実に解けるようにしましょう。後半の2つの小球の衝突については難度の高い問題となっています。時間の遅れがあるためやりにくいですが,モンキーハンティングに代表される空中での衝突に関しては,「同じ時刻に同じ位置にいる」ことを立式するという基本を押さえておきましょう。
大問2
点電荷を固定した平面内の電場・電位,および帯電した小球の運動について出題しました。2つの点電荷によって生じる電場や電位の重ね合わせ(イ),(ウ)は基本問題なので,解けなくてはいけない問題です。後半の帯電した小球の運動については,小球の運動がx軸上に束縛されていることに注意しましょう(束縛力がわからないため,y軸方向については考えても意味がない)。速さが最大となるところでは位置エネルギーが最小(極小)となりますが,その位置で電場が0となることを利用して解くので難度の高い問題だったと思います。
大問3
波の式や波のグラフについて出題しました。波の式のどの部分が波長や周期になっているのか,速さはどのように表されるのかということは,「暗記」するというよりも,この問題を通して「理解」してほしいと思います。後半の(オ)~(キ)に関しては基本問題ですので,間違えずに解けるようにしておいてください。
大問4
熱量保存則の問題を出題しました。問題自体はそれほど難しくなく,すべての問題が解けるようになっていなくてはならないと思います。この先,熱力学は気体に関する問題ばかりを扱いますので,固体や液体に関しては気づくと手薄になっていることが多いです。もちろん,出題頻度を考えると,気体を中心にした学習で構いませんが,これから気体に集中するためにも,いまのうちに固体・液体の熱力学をしっかりと復習しておいてください。
塾生の皆さんはしっかりと各科目の講評を読み、復習に励んでください!

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