先日、代官山MEDICAL学院長の緒方先生が、東北医科薬科大学 小松島キャンパスを訪問しました。
東北医科薬科大学医学部は、東北地方の地域医療を担う医師の育成を大きな使命として掲げる医学部です。
2027年度入試では、一般選抜の地域枠が再編されるほか、二次試験の具体的な配点が明らかになるなど、受験生が押さえておきたい変更があります。
今回は学院長が現地で得た情報も交えながら、2027年度医学部入試について解説します。

まず確認!2027年度入試はここが変わる
2026年度入試と比較すると、一般選抜では特に次の点に注目です。
特に地域枠の再編と、二次試験の配点が明確になったことは、2027年度の受験戦略を考えるうえで重要なポイントです。
一般選抜75名は3つの枠に
2027年度の医学科募集定員は100名。
このうち一般選抜は75名で、内訳は次のようになっています。
修学資金枠宮城A:10名
東北5県定着枠:25名
一般枠:40名
このほか、総合型選抜「東北地域定着枠」が20名、大学入学共通テスト利用選抜の一般枠が5名となっています。

2026年度までは一般選抜の修学資金枠が「A方式・B方式」に分かれていました。
2027年度はこれを再編し、宮城県については「修学資金枠宮城A」10名、青森・岩手・秋田・山形・福島については「東北5県定着枠」25名となります。
宮城A・東北5県定着枠・一般枠は併願可能
一般選抜では
「修学資金枠宮城A」
「東北5県定着枠」
「一般枠」
に最大第3希望まで希望順位をつけて出願できます。
合格者は入試成績と希望状況に基づいて決定され、入学手続によって欠員が生じた場合には、希望順位に従って上位の枠へ自動的に繰り上がる仕組みです。
地域枠を希望する場合には、「一般枠より入りやすいか」という視点だけで考えるのではなく、卒業後の勤務条件や修学資金制度まで理解したうえで希望順位を決めることが重要です。
「東北5県定着枠」は東北出身者限定ではない
東北5県定着枠の対象となるのは
青森県・岩手県・秋田県・山形県・福島県
の5県です。ここで注意したいのは、単純な「東北出身者限定の入試」ではないということ。
東北5県定着枠では出願時に特定の県を選択する必要はありません。一方、入学後1年次に、対象となる東北5県の修学資金制度に採用されるまで応募することが条件となっています。
希望した県で採用されなかった場合には、応募可能な別の県の制度にも応募する必要があります。
したがって「東北出身者のための枠」というよりも、「将来、東北の地域医療を担う意志を持つ受験生のための枠」
と理解しておくとよいでしょう。
一次試験は400点満点
2027年度一般選抜の一次試験は2027年2月4日(木)に実施されます。
試験科目と配点は
英語:100点・70分
数学:100点・70分
理科2科目:200点・120分
の合計400点です。
理科は物理・化学・生物から2科目を選択します。一次試験会場は仙台・東京・大阪・札幌に設けられます。
東京の受験生にとっては、一次試験のために仙台へ移動する必要がない点も確認しておきたいところです。
【2027年度注目】二次試験は小論文60点+面接90点
2027年度入試で特に注目したいのが二次試験の配点です。
最新の学生募集要項によると、一般選抜では、
小論文:60点
面接:90点
と具体的な配点が明記されています。
小論文は600字以内・60分。
文章や図表の読解力、論理構造の認識力、問題解決能力、提案能力、さらにそれらを的確に文章で表現する力が評価されます。
面接は個人面接+調査書等の出願書類で90点となっており、必要に応じて追加面接が行われる場合もあります。
ここで重要なのが配点比率です。
一次試験400点に対して、二次試験は150点。
最終選考では550点のうち約27%を小論文・面接が占めることになります。
さらに募集要項には、小論文または面接の評価が著しく低い場合には、一次試験の成績にかかわらず不合格となる場合があることも明記されています。
つまり東北医科薬科大学では「まず一次を突破してから二次対策を考える」では遅いということ。
学科試験の対策と並行して、小論文・面接についても早い段階から準備しておきたいところです。
志望理由書も新たなチェックポイント
2027年度一般選抜では、出願書類として志望理由書が加わっています。
大学所定の様式を使用し、志望理由や学習計画などを記載します。
面接試験では「個人面接+調査書等の出願書類」が評価対象となっています。
したがって、志望理由書についても単なる出願書類として済ませるのではなく、
「なぜ医学部なのか」
「なぜ東北医科薬科大学なのか」
「どのような医師を目指すのか」
といった内容を自分の中で整理したうえで作成しておくことが大切です。
多浪・再受験生も要チェック
緒方学院長が今回の訪問で伺った情報の中で、もう一つ印象的だったのが、多浪・再受験生に対する大学の姿勢です。
現地では、年齢や浪人年数によって不利に扱うことはなく、純粋に入試成績の順で選考していること、また40歳を超えて入学した学生の例もあるとのお話がありました。
医学部再受験生や多浪生にとっては、受験校選びの際に気になるポイントでしょう。
ただし、「40歳を超えて入学した学生がいる」という点については大学が年齢別入学者統計として公表しているものではなく、今回の訪問時に伺った情報としてご紹介しています。

2026年度一般選抜は1,762名が志願
直近の2026年度一般選抜は、募集75名に対して、
志願者:1,762名
受験者:1,695名
合格者:226名
実質競争倍率:7.5倍
という結果でした。
2025年度は1,728名が志願し、1,661名が受験、301名が合格。実質競争倍率は5.5倍でした。
2026年度は前年より志願者数が34名増加した一方、合格者数は301名から226名へ減少したため、実質競争倍率は5.5倍→7.5倍に上昇しています。
実際にキャンパスを訪れて

今回、緒方学院長が実際に小松島キャンパスを訪問しました。
キャンパス内には医学・薬学の専門教育施設だけでなく、図書館や学生が利用できるスペースも整備されています。
また、学内にはさまざまな部活動・サークルの案内も掲示されており、医学部での6年間の「学業」だけではなく、それ以外の「学生生活」までイメージすることができました。

東北医科薬科大学は、地域医療を担う医師の育成を大きな特色とする医学部です。
2027年度入試では地域枠が再編されるほか、二次試験の具体的な配点も明らかになりました。
東北医科薬科大学を志望する受験生は、
一次試験の学力
+
小論文・面接の対策
という両面から準備を進めていきましょう。
代官山MEDICALでは、各大学の最新入試情報を確認しながら、一人ひとりの状況に合わせた受験校選定・入試対策を行っています。
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