こんにちは。代官山MEDICAL学院長の緒方隼平です。
以前の記事では、前学院長の石井雅勇先生から受け継いだ医学部受験指導について、私の考えをお伝えしました。
今回からは、代替わりにあたって石井雅勇先生にお伺いした内容をひもときながら、代官山MEDICALが大切にしてきた指導の原点を、一つずつお伝えしていきたいと思います。
最初のテーマは「生徒を見る」ということです。
成績表は、大切な情報の一つ
医学部受験では、模試の偏差値やテストの点数が気になります。
志望校にどのくらい届いているのか。苦手科目は何か。前回より成績が上がったのか。
数字から分かることはたくさんあります。私たちも、当然それを重視しています。
ただ、同じ点数だったとしても、生徒の状況は同じではありません。
理解が足りないのか。復習の方法が合っていないのか。時間配分に問題があるのか。それとも、何か気になることがあって勉強に集中できなかったのか。
点数だけを見ていては、その違いが分からないことがあります。
石井雅勇先生が重視した観察力
聞き取り記録の中で、石井雅勇先生は、生徒や保護者と直接向き合う人間には、人間力と観察眼が必要だと振り返っています。
現場で人をよく見る。状況を読み取る。その上で、一人ひとりに合わせて対応する。
こうした積み重ねを大切にしてきたことが、記録から伝わってきます。
例えば、質問が減った生徒がいたとします。
理解できるようになったから質問が減ったのかもしれません。一方で、何が分からないかも分からなくなって、質問できずにいるのかもしれません。
表面に見える行動が同じでも、その意味は違います。
だからこそ、こちらから声をかけ、話を聞き、確かめる必要があります。
気づいたことを、一人で終わらせない
石井雅勇先生は、よくない情報ほど早く共有することも重視していました。
これは、生徒の失敗を報告するということではありません。困りごとが小さいうちに、周囲が気づき、支えられるようにするためです。
授業中の様子を知る講師。自習室での姿を知る教務スタッフ。家庭での様子を知る保護者。
それぞれが持つ情報を合わせると、一つの場面だけでは分からなかったことが見えてきます。
以前の記事で、私は、多くのプロフェッショナルが一人の生徒を見る学院を作りたいとお伝えしました。
その土台になるのが、石井雅勇先生の大切にしてきた観察力だと考えています。
決めつけずに、確かめる
小さな変化に気づくことと、その意味を決めつけることは別です。
元気がないから勉強への意欲がなくなった、口数が少ないから問題を抱えている、とすぐに判断するわけにはいきません。
「最近、どうですか」
「今、どこで困っていますか」
そんな問いかけから、本人の言葉を聞くことが大切です。
保護者の方も、家庭で気になる変化があれば、ぜひ私たちにお知らせください。大きな問題になってからでなくても構いません。
医学部合格までの道のりを支えるには、学力を見ることと、その学力を伸ばしていく本人を見ることの両方が必要です。
成績表の向こうにいる一人の生徒を、丁寧に見続ける。
石井雅勇先生から受け継ぎたい、指導の原点の一つです。
代官山MEDICAL
学院長 緒方隼平



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