【特別講演レポート】東京女子医科大学|2027年度から大きく変わる医学部入試!総合型選抜・配点変更を解説

こんにちは!代官山MEDICAL広報担当です!

8月9日(日)に五反田TOCで開催した、代官山MEDICAL主催「医学部合同説明会」。

今回は、当日行われた大学特別講演の中から、東京女子医科大学の講演内容をご紹介します!

東京女子医科大学では、2027年度から総合型選抜を新たに導入

さらに学校推薦型選抜(一般推薦)の出願要件の変更、一般選抜における英語・理科の配点変更など、2027年度は医学部入試が大きく変わります。

東京女子医科大学を志望している受験生はもちろん、私立医学部の受験校を検討している皆さんにとっても重要な情報が数多く紹介されました。


目次

都心に「教育・診療・研究」が集まる東京女子医科大学

東京女子医科大学は、新宿駅から地下鉄で2駅、若松河田駅から徒歩圏内に位置しています。都心にありながら、周辺は比較的落ち着いた環境です。

医学部生は1年次から6年次まで河田町キャンパスを中心に学び、その周辺には教育施設だけでなく、東京女子医科大学病院や研究施設も集まっています。

講演では、教育・診療・研究の施設が近接していることで、臨床に携わる医師や研究者も教育に参加し、医学を幅広い視点から学べる環境が整えられていることが紹介されました。

さらに、東京女子医科大学と早稲田大学による共同研究施設「TWIns」など、研究に触れられる環境もあります。

「教育」「診療」「研究」が身近につながっていることも、東京女子医科大学の特徴の一つです。


2027年度から医学部入試が大きく変わる!

今回の講演で特に注目したいのが、2027年度入試の改革です。

2027年度は

・総合型選抜
・学校推薦型選抜(一般推薦)
・一般選抜

と、東京女子医科大学を目指す受験生に大きく3つの受験機会が設けられます。

なかでも大きな変更となるのが、総合型選抜の新設です。

さらに、一般選抜では新たな地域枠の設置も検討されています。

受験生それぞれの強みやこれまでの経験を生かしながら、東京女子医科大学を目指せる入試へと変わっていきます。


新設される「総合型選抜」とは?

2027年度から新たに始まる総合型選抜

一般枠の募集人員は約19名で、これに「外国医療人材育成促進事業」の最大1名を加え、全体で約20名となります

総合型選抜は専願です。そのため、合格した場合には東京女子医科大学への入学を確約できることが出願条件となります。

第1次試験では

思考力試験
・小論文を実施。

第1次試験合格者は、第2次試験としてプレゼンテーションを含む面接を受験します。

単純な学科試験の点数だけではなく

自分で考える力物事を分析する力自分の考えを表現する力

などを含め、多面的に受験生を見る選抜となっています。


総合型選抜は既卒生にもチャンス!

総合型選抜の特徴の一つが、対象となる受験生の幅広さです。

2027年3月卒業見込みの現役生だけでなく、2022年3月以降に高校等を卒業した方も対象となります。

大学を卒業した後、改めて医学部を目指したいという方も、条件を満たせば受験することができます。

また、海外の学校や国内のインターナショナルスクールの卒業者・卒業見込み者なども対象となります。

さらに学校推薦型選抜とは異なり、数学・理科等について指定された履修科目の要件が設けられていないため、文系出身者でもその他の出願資格を満たせば受験を検討できます

ただし、海外の学校の卒業者などについては事前確認が必要となる場合もあります。

該当する方は、必ず最新の募集要項を確認し、不明な場合には大学へ問い合わせておきましょう。


総合型選抜は「評定平均3.8以上」

総合型選抜では、学習成績についても条件があります。高校の学習成績の状況は3.8以上

国際バカロレア資格の場合は、総合点34点以上が条件となります。

さらに

・合格した場合に入学を確約できること
・大学が実施する入学前教育を受講し、課題を提出すること

も出願要件です。「総合型だから学力は必要ない」というわけではありません。

高校までの学習をしっかり積み重ね、そのうえで思考力や表現力などを評価する選抜となっています。


「思考力試験」はどんな試験?

講演後の質疑応答では、この総合型選抜で実施される「思考力試験」について質問がありました。

大学側からは、一般的な学科試験とは少し性格が異なり、高校までのさまざまな学習を土台として、

考える力 / 分析する力 / 理解する力 / 表現する力

などを見る試験であるという趣旨の説明がありました。

募集要項でも、文章やデータなどをもとに、読解・分析・判断する能力などを評価する試験とされています。

特定科目の知識をただ暗記するのではなく、与えられた情報を読み取り、考え、自分なりの答えを導き出す力が求められそうです。

2027年度から始まる新しい選抜だけに、今後公表される情報にも注目しておきたいところです。


学校推薦型選抜(一般推薦)は約40名!

続いて、学校推薦型選抜(一般推薦)です。

2027年度の募集人員は約40名

こちらも総合型選抜と同様に専願となります。

試験は2日間にわたって行われ

・思考力試験
・小論文
・小グループ討論
・面接

が実施されます。学習成績だけではなく、自分で考える力や、他者とコミュニケーションを取りながら自分の考えを伝える力も重視されていることが分かります。


推薦の評定平均は「4.0以上」へ

学校推薦型選抜では、出身高校の学校長等からの推薦に加え、指定された英語・数学・理科の科目を履修していることなどが出願条件となります。

そして2027年度入試では、学習成績の条件が変更されます。

昨年度までの4.1以上から、4.0以上へ変更となりました。

わずか0.1の違いですが、これまで出願条件に届かなかった受験生にとっては大きな変更です。

また、対象となるのは

・2027年3月卒業見込みの現役生
・2026年3月卒業の既卒1年目の方

学校推薦型選抜を考えている受験生は、評定だけでなく、指定された英語・数学・理科の履修条件についても必ず確認しておきましょう。


「総合型→学校推薦型」という受験も可能!

今回の入試改革で、東京女子医科大学を第一志望とする受験生にぜひ知っておいてほしいのが、総合型選抜と学校推薦型選抜の日程です。

総合型選抜の最終合格発表は11月6日

学校推薦型選抜は、その後もWeb出願登録・検定料支払いを行うことができます

つまり、両方の出願資格を満たしている受験生なら

総合型選抜を受験
→
11月6日に結果を確認

不合格だった場合、学校推薦型選抜へ出願

という受験戦略も可能です。

講演でも、総合型選抜の結果を確認してから学校推薦型選抜へ出願することができると紹介されました。

東京女子医科大学を第一志望としている受験生にとっては、年内に複数回チャレンジできる可能性があるという非常に重要なポイントです。

※学校推薦型選抜のWeb出願登録・検定料支払いには別途締切があります。実際に出願する際は必ず最新の募集要項をご確認ください。


一般選抜は約50名!2027年度は配点が大きく変更

続いて一般選抜です。

募集人員は、設置が検討されている地域枠を含めて約50名

第1次試験は2027年2月1日に実施されます。

そして2027年度入試では、試験科目そのものは大きく変わりませんが、英語と理科の配点・試験時間が変更されます。

東京女子医科大学を一般選抜で目指す受験生にとって、非常に重要な変更です。


英語が100点→150点!比重がアップ

まず英語です。

これまで100点満点だった英語が、2027年度からは150点満点へ変更されます。

試験時間も60分 → 90分へ延長

一般選抜における英語の比重が大きくなります。

東京女子医科大学を受験するのであれば、2027年度はこれまで以上に英語の完成度が合否に影響すると考えられます。

過去問を解く際にも、昨年度までの合格最低点や得点率だけを見るのではなく、新しい配点を意識して受験戦略を立てることが重要になります。


一方、理科は200点→150点へ

対して理科はこれまで100点×2科目=200点だったところ、

2027年度からは75点×2科目=150点へ変更。

試験時間も、120分 → 90分へ短縮されます。数学はこれまでと変わらず、100点・60分です。

したがって、2027年度の学科試験は

英語:150点・90分 / 数学:100点・60分 / 理科:75点×2科目・90分 合計:400点

これまでの東京女子医科大学入試とは科目ごとの比重が変わるため、過去問演習でもその点を意識する必要があります。


適性検査を廃止!小論文は50分へ

小論文についても変更があります。

2027年度からは、これまで実施されていた適性検査を実施しません

小論文は50分で実施されます。

また、小論文は一次試験の合否判定には使用されず、二次試験の合否判定に使用されます。

東京女子医科大学では人物評価や面接を重視する方針も示されています

学科試験だけに意識を向けるのではなく、小論文・面接についても早い段階から準備しておくことが重要です。


二次試験は「個人面接」

一次試験合格者は、二次試験として個人面接を受験します。

2027年度の二次試験は

2月13日・2月14日・2月15日

の3日間で実施されます。

Web出願時に希望日を選択することができますが、必ずしも希望日に決定するとは限らないため注意が必要です。

講演では、出願後に事情が変わった場合についても、大学へ相談すれば可能な範囲で対応するという説明がありました。

医学部入試では一次試験の日程だけでなく、二次試験まで含めて受験スケジュールを組み立てることが非常に重要です。

2月上旬以降は複数の私立医学部の一次・二次試験が重なります。

受験校を決める際には、必ず全体の日程を確認しておきましょう。


新たな「地域枠」は現在設置協議中

2027年度一般選抜では、新たな地域枠の設置が検討されています。

講演時点、そして現在公表されている募集要項では、千葉県と設置協議中となっています。

そのため、現時点では確定した制度としてではなく、今後の大学からの正式発表を待つ必要があります。

地域枠について正式に発表された際には、

・出願資格・募集人数・奨学金・卒業後の勤務条件

などをしっかり確認したうえで検討しましょう。

地域枠は経済的な支援だけではなく、卒業後の医師としてのキャリアにも関係する制度です。

東京女子医科大学を志望する受験生は、今後発表される情報にも注目しておきましょう。


2027年度から学費も引き下げ

入試制度だけでなく、学費についても変更があります。

2027年度から入学金・授業料が改定され、6年間で従来より合計220万円の負担軽減となります。

入学金:200万円 → 160万円
授業料:年間280万円 → 年間250万円

医学部進学では、入試難易度だけでなく6年間に必要となる費用も重要な判断材料の一つです。

大学側からは、学生・保護者の経済的な負担を少しでも軽減する取り組みとして紹介されました。

※上記以外にも施設設備費・実習費・教育充実費等があります。実際の納入額については大学の最新の募集要項をご確認ください。


一般選抜上位5名には特待生制度も

一般選抜には特待生制度も設けられています。

一般選抜合格者のうち、成績上位5名が対象。

授業料相当額の年間250万円を4学年まで給付する制度で、最大で合計1,000万円の給付です。

ただし、入学後の学業成績によっては給付が打ち切られる場合があります。

医学部の学費は決して小さな金額ではありません。

一般選抜で東京女子医科大学を目指す受験生にとっては、こうした制度についても知っておきたいところです。


さらに2028年度も入試改革!

今回の改革は2027年度だけではありません。

現在高校2年生が受験する2028年度入試では、さらに

・学校推薦型選抜(指定校推薦)
・大学入学共通テストを利用した選抜

を導入する予定であることも発表されています。

東京女子医科大学は、2027年度・2028年度と段階的に入試制度を大きく変えていくことになります。

現在高校1・2年生の方も、「まだ先だから」と考えず、大学から発表される最新情報を定期的に確認しておきましょう。


東京女子医科大学が重視する「人物を見る入試」

今回の講演を通して特に印象的だったのが、東京女子医科大学が入試において人物評価を重視していく姿勢です。

新設される総合型選抜では

思考力試験・小論文・プレゼンテーションを含む面接。

学校推薦型選抜では

思考力試験・小論文・小グループ討論・面接。

一般選抜でも

小論文・個人面接。

ただ知識をたくさん持っているだけではなく、

自分で考えられるか。自分の考えを相手に伝えられるか。他者と関わることができるか。

そしてどのような医師になりたいのか。

そうした部分まで含めて受験生を見ようとしていることが、今回の講演から伝わってきました。

総合型選抜:思考力試験・小論文・プレゼンテーションを含む面接
学校推薦型選抜:思考力試験・小論文・小グループ討論・面接
一般選抜:小論文・個人面接


2027年度は「自分に合った受験方式」を考えよう

2027年度の東京女子医科大学入試を整理すると

・新設される総合型選抜
・評定平均の条件が4.0以上に変わる学校推薦型選抜
・英語の比重が高まる一般選抜

と、それぞれに大きな特徴があります。

だからこそ

「一般選抜だけを考えていればいい」

「推薦だから学科対策は必要ない」

と単純に考えるのではなく、自分の評定、学力、これまでの経験、得意分野などを踏まえながら、どの入試方式なら自分の強みを最も生かせるのかを考えることが大切です。

特に東京女子医科大学を第一志望としている受験生にとっては、2027年度から受験機会が大きく広がります。

早い段階から情報を集め、自分に合った受験戦略を立てていきましょう!


次回も「医学部特別講演」をレポート!

代官山MEDICALブログでは、8月9日の医学部合同説明会で行われた各大学の特別講演を引き続きご紹介しています。

医学部入試は、大学によって入試科目・配点・面接・推薦制度などが大きく異なります。

大学名や偏差値だけで受験校を決めるのではなく、

「その大学がどんな学生を求めているのか」

そして

「自分の強みをどの入試方式で生かせるのか」

まで考えて受験校を選ぶことが大切です。

医学部を目指している受験生・保護者の皆さま、ぜひ次回の記事もチェックしてください!

※本記事の入試情報は、講演内容および東京女子医科大学が公表している2027年度入学者選抜の募集要項等をもとに作成しています。出願にあたっては、必ず大学公式サイトで最新の募集要項・入試情報をご確認ください。

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