【特別講演レポート】昭和医科大学|「見学する医学教育」から「診療に参加する医学教育」へ

こんにちは!代官山MEDICAL広報担当です!

8月9日(日)に五反田TOCで開催した、代官山MEDICAL主催「医学部合同説明会」。

今回は、当日行われた大学特別講演の中から、昭和医科大学の講演内容をご紹介します!

今回の講演で特に印象的だったのが、「卒業時に、医師として診療ができる能力を身につける」という医学教育への考え方です。

1年次から始まる医療面接や診察のトレーニング、2・3年次の実践的な演習、そして2026年度入学生からさらに前倒しされる診療参加型臨床実習。

さらに、昭和医科大学ならではの1年次の全寮制教育、多職種連携教育、豊富な附属病院を活用した臨床実習についても詳しく紹介されました。

後半では医学部入試についても、面接官が何を見ているのか、小論文をどう評価するのかなど、かなり踏み込んだお話がありました。

昭和医科大学を目指している受験生は必見です!


目次

昭和医科大学とはどんな大学?

講演では、昭和医科大学の特徴として大きく3つが紹介されました。

①富士吉田キャンパスでの1年次全寮制教育
②豊富な附属病院を活用した臨床実習
③医系総合大学だからこそできるチーム医療教育

昭和医科大学は、医学部だけではなく、歯学部・薬学部・保健医療学部を有する医系総合大学です。

大学の建学の精神は、

「至誠一貫」

相手の立場に立ち、真心を尽くすという精神が、大学の教育の根幹にあります。


1年次は富士吉田キャンパスで全寮制!

昭和医科大学を語るうえで欠かせないのが、1年次の全寮制教育です。

富士吉田キャンパスで、医学部・歯学部・薬学部・保健医療学部の学生たちが共同生活を送ります。

講演で強調されていたのは、寮が単に「寝泊まりする場所」ではないということ。

共同生活を通じて

・社会性
・コミュニケーション能力
・異なる職種を目指す学生への理解

などを育てる、教育施設の一つとして位置づけられています。医師になれば、医師だけで医療を完結させることはできません。

看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士など、多くの医療職と協力しながら患者さんを支えていきます。

その土台となる人間関係を、大学1年生から実際の共同生活の中で経験するわけです。

講演では、卒業後も富士吉田で出会った仲間との交流が続いている卒業生が多いことも紹介されました。


2027年度入学生は「鷺沼キャンパス」へ

現在進められている大きな変化の一つが、鷺沼キャンパスの開設です。

2027年度入学生は、1年次を富士吉田キャンパスで過ごした後、医学部では2・3年次を鷺沼キャンパスで学ぶ予定です。

講演では新キャンパスの完成予想図も紹介され、これから昭和医科大学へ入学する学生たちは、新しい教育環境で学ぶことになります。


「見る」だけではなく「できる」医師を育てる

今回の講演の中でも特に大きなテーマとなっていたのが、昭和医科大学の医学教育改革です。

かつて医学部の臨床実習では、学生が医療行為に関わることに制約があり

「見学型の臨床実習」

になりやすいという課題がありました。すると、医師国家試験に合格して研修医になっても、

「知識としては知っている」「見たことはある」

しかし

「実際にやったことがない」

という状態で医師としての第一歩を迎えることになります。

そこで昭和医科大学が目指しているのが、

卒業時に、医師として診療ができる能力を身につけること。

そのため、医学教育そのものを大きく変えてきました。


2026年度入学生から臨床実習をさらに前倒し!

昭和医科大学では2020年度からカリキュラムを大きく改革。さらに2026年度入学生から新しいカリキュラムが始まっています。

大きな変更点の一つが

診療参加型臨床実習を従来より約半年早めることです。

講演では、これまで4年次後半から始めていた診療参加型臨床実習を、現在の1年生からは4年次前半から開始する計画が紹介されました。

そのため、CBT・OSCEをそれ以前にクリアできるよう、基礎医学・臨床医学を学ぶ時期も再編されています。

「医学部に入ったらまず何年間も座学をして、その後に病院へ行く」

というイメージとはかなり異なるカリキュラムです。


1年次からデジタル解剖教材「Anatomage Table」を活用

新しいカリキュラムを支える設備として紹介されたのが、

Anatomage Table(アナトマージテーブル)です。

人体を3Dで表示し、さまざまな角度から解剖学的構造を確認できるデジタル解剖教材です。

昭和医科大学ではこれを多数導入し、学生がグループで使用できる環境を整備しています。

単に人体の構造を見るだけではありません。

心臓などの臓器の動きや疾患による変化なども確認しながら、人体の構造を立体的に学んでいきます。

早い段階から基礎医学と臨床医学を結びつけて学ぶ。

これも新しい昭和医科大学の医学教育を象徴する取り組みの一つです。


「授業を聞く」より「自分でやる」

2・3年次の教育についても、印象的なお話がありました。

昭和医科大学では、知識を一方的に講義で教えるのではなく、必要な知識はオンデマンド教材などを使って事前に学習。

大学では

「その知識を使う」ことに多くの時間を使います。

講演でも

「授業がほぼない」

という表現が飛び出したほど。もちろん勉強をしなくていいという意味ではありません。むしろ逆です。

自分で事前に学習したうえで、大学では演習・ディスカッション・実習などを通じて、その知識を実際に使えるものにしていきます。


学生自身が医学論文をまとめる「Journal Creation」

その代表的な取り組みとして紹介されたのが、

Journal Creationです。

学生たちがテーマごとにグループを作り、教科書や医学論文などを調査。それをもとに総説を作成します。

さらに、編集長・副編集長などの役割も学生自身が担い、完成したものを一冊の冊子としてまとめ、発表まで行います。

単に医学知識を覚えるだけではなく、

「調べる」
「考える」
「まとめる」
「人に伝える」

という、医師・研究者として必要になる力を学生のうちから鍛えていきます。


2年生からシミュレーターを使った実習も

実践的な教育はさらに続きます。

2年次からシミュレーターを使った医療手技のトレーニングなどを経験。

3年次には、実際の組織などを用いて外科的な手技を体験する機会も紹介されました。

講演では、こうした実習を経験したことで外科系診療科への興味を持つ学生が増えることもあるというお話がありました。

「知識として知っている診療科」と、

「実際に自分の手を動かして経験した診療科」

では、感じ方が大きく変わります。

学生の将来の診療科選択にもつながる貴重な経験となっています。


1年生から医療面接・診察を経験!

さらに驚くのが、臨床教育が始まる時期です。

1年次から医療面接や診察の基本を学びます。

学生同士で

・医師役・患者役・評価者

などを交代しながら医療面接を練習。

さらに

・血圧などのバイタルサイン測定
・診察の基本

なども実践します。そして単なる「体験」で終わるわけではありません。

模擬患者や教員から

・言葉遣い・視線・表情・診察方法

などについて評価を受けます。医学部1年生の段階から

「患者さんと向き合うとはどういうことなのか」

を実践的に学んでいくわけです。


週1日、一人で病院へ。「前期臨床実習」

昭和医科大学の教育の中でも非常に特徴的なのが

前期臨床実習です。

2・3年次には、週1日、附属病院などで臨床の現場を経験します。しかもポイントは

基本的に学生一人で参加すること。

グループで実習すると、先生から質問されたときに、誰か一人が答えて終わってしまうことがあります。

しかし一人なら、そうはいきません。質問されたら自分で答える。分からなければ自分で考える。聞きたいことがあれば、自分で質問する。そのためには当然、事前の予習も必要になります。

講演では

「全部自分でやらなければいけない環境に置く」

ことの教育的な意味が語られていました。


豊富な附属病院を活用した臨床教育

昭和医科大学には複数の附属病院があり、医学部ではそれらを活用して臨床実習を行います。

前期臨床実習では、さまざまな診療科を経験。ある週はこの病院、次の週は別の病院――というように、異なる医療現場を見る機会があります。

教科書で勉強した知識が

「実際の患者さんの診療ではどう使われているのか」

を早い段階から知ることができます。

講演では、この経験によって普段の学習へのモチベーションが高まったという学生の声も紹介されました。


4年次から本格的な「診療参加型臨床実習」へ

CBT・OSCEをクリアした後は、いよいよ診療参加型臨床実習へ。

単なる見学ではなく、医療チームの一員として診療に参加しながら学んでいきます。

小児科・産婦人科・精神科など、全員が経験する診療科も設けられています。

さらに高学年になると自由選択実習もあり

・学内の希望する診療科
・学外の医療機関
・基礎医学系の研究室
・海外の大学・医療機関

など、自分の将来像に合わせて実習先を選択できます。


海外で臨床実習するチャンスも!

昭和医科大学では、海外の大学・医療機関で臨床実習を行う機会も設けられています。

そのため、低学年から医学英語教育にも力を入れています。

英語の医学論文を読みプレゼンテーションを行ったり、英語で医学を学んだり。

さらに高学年では、英語で医療面接を行うトレーニングも経験します。

こうした積み重ねが、最終的には海外での臨床実習へとつながっていきます。


医系総合大学だからできる「チーム医療教育」

もう一つ、昭和医科大学が非常に重視しているのが、

チーム医療教育です。

医学部だけでなく、歯学部・薬学部・保健医療学部などの学生が一緒に症例について考えます。

医学部生は

「どんな検査をするか」「何と診断するのか」「どう治療するのか」

に意識が向きがちです。一方、他の医療職を目指す学生からは

「退院後にどう生活するのか」「食事はどうするのか」
「薬をどう管理するのか」「リハビリをどうするのか」

といった別の視点が出てきます。一人の患者さんを支えるためには、医師だけの視点では足りません。

学生のうちから異なる医療職の考え方に触れることが、将来のチーム医療につながっていきます。


2027年度医学部入試情報!

講演後半では、受験生にとって非常に気になる医学部入試についても紹介されました。

2027年度の昭和医科大学医学部では

・学校推薦型選抜・卒業生推薦・一般選抜Ⅰ期・一般選抜Ⅱ期

などが実施されます。

2027年度の募集人員は

学校推薦型選抜:17名
卒業生推薦:10名

一般選抜Ⅰ期:73名
一般選抜Ⅱ期:10名

となっています。学校推薦型選抜の17名には、公募・指定校・特別協定校が含まれます。


学校推薦型選抜は11月14日

2027年度の学校推薦型選抜・卒業生推薦は

出願期間:2026年11月1日~11月8日(郵送必着)
試験日:2026年11月14日
合格発表:2026年12月1日

の予定です。昭和医科大学を第一志望として推薦入試を考えている受験生は、一般選抜対策と並行して早い段階から準備を進めていきましょう。


昭和医科大学の面接で大切なのは「自分の言葉」

今回の講演で、受験生にぜひ知っておいてほしい話がありました。

それが面接に対する大学側の考え方です。

推薦入試や一般選抜Ⅰ期の面接について、講演では

「回答を深く掘り下げていく」

という説明がありました。たとえば

「高校時代にこんな経験をしました」

と答えたら、それだけでは終わりません。

「そのときどう考えたの?」「今ならどうする?」「なぜそう思った?」

と、受験生の回答からさらに対話が続いていきます。


「詰まってもいい。自分の言葉で話してほしい」

そして、今回の講演の中でも特に印象的だったのが、面接について語られたこの趣旨のお話です。

流暢に答えれば高評価になるわけではない。詰まってもいいから、誠実に、自分の言葉で答えてほしい。

事前に作った模範解答を完璧に暗記して話すことが目的ではありません。

今は予備校だけでなくAIでも、いわゆる「きれいな面接回答」を簡単に作ることができます。

しかし、同じような回答を多くの受験生がすれば、面接官にも伝わります。

だからこそ大切なのが

「自分は実際に何を経験したのか」
「そのとき何を感じたのか」
「そこから何を考えるようになったのか」

という自分自身の言葉です。

昭和医科大学の面接対策では、回答を丸暗記するのではなく、自分の経験を深掘りして言語化する練習が重要になりそうです。


一般選抜Ⅱ期はMMI方式

一般選抜Ⅱ期の面接については、Ⅰ期とは異なるMMI(Multiple Mini Interview)方式について説明がありました。

講演では、複数のステーションを回り、それぞれで与えられた課題について考え、回答する形式が紹介されました。

医学そのものとは直接関係のないテーマが出されることもあるとのこと。

つまり

「医学知識を知っているか」を見る試験ではなく

与えられた状況をどう理解し、どう考え、それをどう説明するのか

という部分が重要になります。ここでもやはり、丸暗記した回答ではなくその場で考えて表現する力が求められます。



昭和医科大学が求めているのは「完成された受験生」ではない

今回の講演を通して感じられたのは、昭和医科大学が入試でも教育でも

「すでに何でもできる学生」だけを求めているわけではないということです。

1年次から医療面接に挑戦する。一人で病院へ行って臨床の現場を見る。分からなければ自分で調べる。

異なる医療職を目指す仲間と生活する。そして面接では、完璧な模範解答ではなく、自分自身の経験について考え、

自分の言葉で話す。こうした教育・入試に共通しているのは

「自分で考え、人と関わりながら成長していくこと」


なのではないでしょうか。

昭和医科大学を目指す受験生へ

昭和医科大学には

全寮制教育
早期からの臨床教育
豊富な附属病院での実習
医系総合大学ならではのチーム医療教育
海外臨床実習の機会

など、非常に特徴的な教育環境があります。だからこそ受験生には、「医学部だから」「医師になりたいから」

だけではなく

「なぜ昭和医科大学で学びたいのか」

を考えてほしいと思います。

富士吉田での寮生活。多職種との共同学習。早期から始まる臨床教育。その一つひとつについて

自分だったらそこで何を学び、どう成長したいのか。

そこまで考えることが、昭和医科大学の志望理由・面接対策の第一歩になります。

そして講演で語られていたように、面接では多少言葉に詰まっても構いません。

誰かが作った「きれいな答え」ではなく

自分の経験を、自分の言葉で話せる受験生になってください。

代官山MEDICALでも、学科試験だけでなく、推薦・小論文・面接まで含めて、一人ひとりの受験戦略をサポートしていきます!

※本記事は、8月9日に開催した医学部合同説明会での昭和医科大学特別講演および大学が公表している2027年度入試情報をもとに構成しています。入試日程・募集人員・選抜方法等は変更となる場合があります。出願の際には、必ず昭和医科大学公式サイトおよび最新の入学試験要項をご確認ください。

代官山MEDICALでは、入学前のミスマッチを防ぐため無料受験相談を用意しております。

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